NHKスペシャル「さよなら、アルマ ~赤紙をもらった犬~」の原作、
「さよなら、アルマ 戦場に送られた犬の物語」を、 涙、涙で一気に読みました。
主人公の朝比奈太一、遊び相手は犬ばかり。
学校では太一ではなく、犬一とからかわれていた。
でも犬の気持ちが分かる優しい青年となった。
大学生となり、下宿先で運命の出会いが。
国民学校の教師、高橋史子が連れてきたシェパードを預かることになった。
そして、アルマとの生活が始まった。
アルマは賢く、太一も大学をさぼり一日中アルマと一緒に過ごし、いろいろなことをアルマに教えた。
アルマは高橋先生の弾くピアノを聴くのが好きだった。
アルマの飼い主となった太一は、アルマの食糧を買うためアルバイトをしなければならなくなった。
シェパードの強靭な体力を支えるために。
日中戦争が始まってから4年がたった頃だったので、食料が貴重になってきている時代だった。
庭師の手伝いの仕事で行った光塚家、運よくシェパードの訓練をしているという光塚慎太郎と出会い、アルマも軍用犬の適性検査を受けることになった。
合格すれば軍から食糧が支給される。
太一はアルマに充分な食糧を与えられると思ったからだ。
実はアルマの母も父も優秀な軍用犬だった。
その血統の良さから、アルマもずば抜けた成績を収め、見事合格した。
3月中旬、1歳3ヶ月のアルマに赤紙が届いた。召集令状だった。
アルマの出兵式、アルマは名前も金剛となり、軍用犬金剛号となった。
兵士と供に堂々と歩くアルマ、だが見送りに来たアルマの飼い主、チッチと健太にアルマと呼びかけられると、兵士の「止まれ」の命令も聞かずそっちへ向かってしまった。
鞭で打たれそうになるアルマを太一がかばい、兵士と言い争いになったが、年配の兵士にアルマとの別れの儀式をさせてもらう。
太一はアルマの耳元で「お前を一人にさせない。必ず僕も行く。ずっと一緒だ」と囁き、約束を交わす。
日本がアメリカ、イギリスに宣戦布告した翌年、太一は満州で軍犬育成所で働くことになった。
太一はアルマが満州にいると知り、アルマを追って満州に来たのだ。
それから2年が経ち、そしてまた1年が過ぎ、夏も終わりを迎えようとしている頃、戦場で軍犬を操縦する軍犬兵として、部隊に派遣されることになった。
そこでアルマとやっと会えたのだ。
そしてアルマとの短い1年間を一緒に過ごすことができたのだった。
アルマは太一に手紙を読んでもらうのが好きで、よく催促をしていた。
「犬に手紙読んでやっている」と、太一はみんなからバカにされていたが、アルマがワンワンとせがむので、アルマのために読んでやっていた。
アルマは優秀な軍犬、戦場で敵を襲撃して以来、皆から一目置かれるようになった。
太一は、アルマにせがまれると、どこであろうと手紙を読み聞かせた。
その姿は兵士たちの心を癒すようになっていった。
アルマは隊と隊をつなぐ伝令役を主に務めていたのだが、その帰りあと100メートルのところで撃たれて倒れてしまう。
助け出そうとする太一より先に、大久保が出て行って、アルマを背負って走って向かってくる途中、大久保も撃たれてしまった。
足を引きずりながら大久保のもとへやってきたアルマ。
アルマは大久保の手を血を拭き取るように舐めた。
アルマの無事を確認した大久保は、アルマに俺も好きだと言って息を引き取った。
薬もなく日に日に弱っていくアルマを残し、太一たちは敵地へと向かう。
そして、無条件降伏という形で戦争が終わった。
太一は脱走して、2日かけてアルマのいる兵舎に戻った。
そしてアルマと一緒に日本へ帰ろうとしたが、獣医にその犬はもう限界だと言われた。
太一はアルマと残ると言い出し、獣医に「正気になるんです。」と頬を打たれる。
発車のベルが鳴ったそのとき、アルマは太一の手に噛み付いた。
獣医に、犬を自由にしてやりましょうと言われ、太一は汽車に乗せられた。
線路脇でぐったりとしたアルマは牙をむきだして、太一を見ていた。
太一は、ずっとアルマを軍犬にしたことを悔やんでいた。
アルマにすまないと思い続けていた。
チッチと健太に、「最後になってアルマはその恨みを僕にぶつけた。」と、最後に噛まれた話を聞かせた。
「列車から見たアルマは、怒った顔だった。」とも。
チッチが、「ちがうよ、アルマはきっと笑っていたんだよ」と言う。
怒っていると思った顔は、愛する者に、喜びを、そして幸せを伝える、アルマの笑い顔だったのだ。
チッチが、「アルマは意味もなく噛んだりしない」と。
アルマは最後まで太一と一緒にいられて、幸せだったと思う。
そして噛むことで、太一を帰国させたときのアルマの気持ちを思うと、、、。
「さよなら、アルマ」を読み終えて、犬の気持ちが少しでも理解できたような気がしました。
私にとって愛犬は大切な家族、ますます犬の存在が大きくなりました。
◆さよなら、アルマ
◆魔力
「さよなら、アルマ 戦場に送られた犬の物語」を、 涙、涙で一気に読みました。
主人公の朝比奈太一、遊び相手は犬ばかり。
学校では太一ではなく、犬一とからかわれていた。
でも犬の気持ちが分かる優しい青年となった。
大学生となり、下宿先で運命の出会いが。
国民学校の教師、高橋史子が連れてきたシェパードを預かることになった。
そして、アルマとの生活が始まった。
アルマは賢く、太一も大学をさぼり一日中アルマと一緒に過ごし、いろいろなことをアルマに教えた。
アルマは高橋先生の弾くピアノを聴くのが好きだった。
アルマの飼い主となった太一は、アルマの食糧を買うためアルバイトをしなければならなくなった。
シェパードの強靭な体力を支えるために。
日中戦争が始まってから4年がたった頃だったので、食料が貴重になってきている時代だった。
庭師の手伝いの仕事で行った光塚家、運よくシェパードの訓練をしているという光塚慎太郎と出会い、アルマも軍用犬の適性検査を受けることになった。
合格すれば軍から食糧が支給される。
太一はアルマに充分な食糧を与えられると思ったからだ。
実はアルマの母も父も優秀な軍用犬だった。
その血統の良さから、アルマもずば抜けた成績を収め、見事合格した。
3月中旬、1歳3ヶ月のアルマに赤紙が届いた。召集令状だった。
アルマの出兵式、アルマは名前も金剛となり、軍用犬金剛号となった。
兵士と供に堂々と歩くアルマ、だが見送りに来たアルマの飼い主、チッチと健太にアルマと呼びかけられると、兵士の「止まれ」の命令も聞かずそっちへ向かってしまった。
鞭で打たれそうになるアルマを太一がかばい、兵士と言い争いになったが、年配の兵士にアルマとの別れの儀式をさせてもらう。
太一はアルマの耳元で「お前を一人にさせない。必ず僕も行く。ずっと一緒だ」と囁き、約束を交わす。
日本がアメリカ、イギリスに宣戦布告した翌年、太一は満州で軍犬育成所で働くことになった。
太一はアルマが満州にいると知り、アルマを追って満州に来たのだ。
それから2年が経ち、そしてまた1年が過ぎ、夏も終わりを迎えようとしている頃、戦場で軍犬を操縦する軍犬兵として、部隊に派遣されることになった。
そこでアルマとやっと会えたのだ。
そしてアルマとの短い1年間を一緒に過ごすことができたのだった。
アルマは太一に手紙を読んでもらうのが好きで、よく催促をしていた。
「犬に手紙読んでやっている」と、太一はみんなからバカにされていたが、アルマがワンワンとせがむので、アルマのために読んでやっていた。
アルマは優秀な軍犬、戦場で敵を襲撃して以来、皆から一目置かれるようになった。
太一は、アルマにせがまれると、どこであろうと手紙を読み聞かせた。
その姿は兵士たちの心を癒すようになっていった。
アルマは隊と隊をつなぐ伝令役を主に務めていたのだが、その帰りあと100メートルのところで撃たれて倒れてしまう。
助け出そうとする太一より先に、大久保が出て行って、アルマを背負って走って向かってくる途中、大久保も撃たれてしまった。
足を引きずりながら大久保のもとへやってきたアルマ。
アルマは大久保の手を血を拭き取るように舐めた。
アルマの無事を確認した大久保は、アルマに俺も好きだと言って息を引き取った。
薬もなく日に日に弱っていくアルマを残し、太一たちは敵地へと向かう。
そして、無条件降伏という形で戦争が終わった。
太一は脱走して、2日かけてアルマのいる兵舎に戻った。
そしてアルマと一緒に日本へ帰ろうとしたが、獣医にその犬はもう限界だと言われた。
太一はアルマと残ると言い出し、獣医に「正気になるんです。」と頬を打たれる。
発車のベルが鳴ったそのとき、アルマは太一の手に噛み付いた。
獣医に、犬を自由にしてやりましょうと言われ、太一は汽車に乗せられた。
線路脇でぐったりとしたアルマは牙をむきだして、太一を見ていた。
太一は、ずっとアルマを軍犬にしたことを悔やんでいた。
アルマにすまないと思い続けていた。
チッチと健太に、「最後になってアルマはその恨みを僕にぶつけた。」と、最後に噛まれた話を聞かせた。
「列車から見たアルマは、怒った顔だった。」とも。
チッチが、「ちがうよ、アルマはきっと笑っていたんだよ」と言う。
怒っていると思った顔は、愛する者に、喜びを、そして幸せを伝える、アルマの笑い顔だったのだ。
チッチが、「アルマは意味もなく噛んだりしない」と。
アルマは最後まで太一と一緒にいられて、幸せだったと思う。
そして噛むことで、太一を帰国させたときのアルマの気持ちを思うと、、、。
「さよなら、アルマ」を読み終えて、犬の気持ちが少しでも理解できたような気がしました。
私にとって愛犬は大切な家族、ますます犬の存在が大きくなりました。
◆さよなら、アルマ
◆魔力
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